あなたは、パソコンやスマホで
ネットを、ダラダラやってしまう
ことはありませんか?
以前、40代の2代目経営者(次期)
Aさんからこんなメンタルブロックの
お問い合わせがありました。
(許可を得て、本人が特定できない
ようにしてご紹介します)
「部品メーカーの東京支社長を
やってます。
本社は大阪で、父親が社長をやって
いて、あと数年で会社を継ぐ予定
です。
私は、関東の法人営業を任されて
いて、営業に出ないといけないのに、
調べ事などでネットをついダラダラ
やってしまいます。
そのため、お客様との待ち合わせ
時間に遅刻したり、営業目標の未達成
が続いています。
私がこんな感じなので、部下も
やる気が出ないですよね。
その目標未達や東京支社の
マネジメントがうまくできてない
ことを、社長の父親から言われると、
カッときて反発し、いつもケンカ
してしまいます。
こんな自分を変えたいのですが
可能でしょうか?」
似たようなケースを何度も
コンサルティングしてますので、
可能ですよ、とお答えすると、
Aさんは、セッションを受けに
来られました。
実際のAさんは、ニコニコ優しい
雰囲気。
「営業に出ないといけないのに、
つい調べ事のフリをしてネットや
ゲームをダラダラやってしまいます。
これは仕事から逃げている。
マズイと思っているのですが、
なかなかやめられません。
自分では気を付けようとしている
のですが、なぜかひどくなって
きています」とのことでした。
そこで、
「どのくらいの頻度で、そうなるの
ですか?」と聞くと、
1週間に2~3回ぐらいはあるそうです。
そこで、その営業に出ないといけない
のに、ネットやゲームをダラダラ
やっている時、心の中でどんな
気持ちが湧いてきているのか
聞いてみると、
「特に・・・ありませんが・・・」
とAさんは首をかしげます。
そこで、Aさんは心の奥をあまり
感じ取るのに慣れてないかもと
思い、再度、お聞きしてみると、
何かを感じ取ったようです。
「たとえば・・・
寒くて眠い朝に、目覚まし時計が
ジリリリリーンと激しく鳴って、
もうちょっと毛布にくるまって
ゴロゴロしていたい、という
気持ちです」とのこと。
そこで、私は、もうちょっと毛布に
くるまってゴロゴロしていたいとは
どういうことなのかを尋ねてみました。
「う~ん、優しく包まれていたい
というか・・・」
とAさん。
優しく包まれていたいってどういう
ことなのかを聞いてみると、
しばらくして、
「お母さんに抱きしめられて
ムニャムニャ寝ていたいです」
とAさんは、恥ずかしそうに照れ笑い
しながら答えてくれたんですね。
その言い方と表情に、潜在意識・
無意識が出ていたのでピーンときた
私は、念のため、「子供の頃、
お母さんは、どんなことをよく言って
ましたか?」と尋ねると、
「小さい頃から、
『あなたはお父さんの会社を継ぐ
んだから、もっとしっかりしなさい』
と言われてました。
そして行儀、しつけ、習い事、受験
勉強、成績とか、いろいろ厳しかった
です。
なので、あまりお母さんに甘えさせて
もらった記憶がありません。
お父さんも厳しかったし。
子供の時、普通の家庭のように、
もっと甘えさせてくれたり、
愛して欲しかったです」
とAさんは、少しがっかりした表情
で教えてくれました。
「それが原因ですね。
今、
◆充分に愛されてない、愛されたい
◆甘えていたい、成長したくない
(子供のままでいたい)
という2つのメンタルブロックが
あるようです。
その子供の時の、お母さんに甘えたい、
愛されたいという満たされない子供心
が、ネットやゲームを『代替行動』
として、心を満たしているようです。
そこで、この子供の時の気持ちを
そのまま持っている方がいいのか、
それとも、
その子供の気持ちから成長して
もっと大人になるのでは、どちら
の方が、これからの人生やお仕事
にとって良さそうですか?」
とお聞きすると、Aさんは、
「今のままではマズイので、甘えたい
とか、愛されたい気持ちから成長
して大人になりたいです」
とのことでした。
そこで、その子供の時の自分が、
お母さんに甘えたい、愛されたい
気持ちのメンタルブロックを解消
していきました。
メンタルブロックを外す方法は、
何種類もあるので、メンタルブロック
の種類や深さ、クライアントさんに
合ったやり方で外していきます。
セッション後、営業に出る前に
ダラダラしてしまう心のクセは、
かなり改善されたそうです。
そしてさらに改善するために、
同じテーマで2~3回、セッション
を受けて、気にならないレベルに
なり、自分をコントロールできる
ようになったとお聞きしました。
ちなみに、ご相談前の状態で、
自分で気を付けようとしても、
軽い場合であれば、効果があるかも
しれませんが、
気を付けてコントロールしようと
すればするほど、ひどくなることが
あります。
なぜなら、
『そんなダラダラしている自分は、
甘えている、ダメだ、悪い』
だから良くしなければいけないと、
気を付けようと思えば思うほど、
子供の時のお母さんに甘えたい、
愛されたい気持ちを、
『甘えている、ダメだ、悪い』
と否定することになるからです。
すると、潜在意識・無意識の子供心
は、「僕は悪くない。何で僕の気持ち
を分かってくれないんだー!」と反発
し、『代替行動』をさらに強化増幅
してしまうことがよくあるんですね。
なので、この甘えたい、愛されたい
という子供心を、無理に何とかする
のではなく、受け入れ上げて適切な
方法で解消してあげることが
必要です。
それによってメンタルブロックが
外れ、自分の中の抵抗や変な執着など
が無くなるので、より自分をスムーズ
にコントロールできるようになる
のです。
ここまで読んで既にあなたは
ピーンときているかもしれません。
この甘えたい、愛して欲しいという
気持ちは、誰しもが大なり小なり
持っていますよね。
特に『愛されたい』は、人間の
本能欲求の1つですからね。
この愛されたい(愛されてない)
気持ちの『代替行動』は、
ネットやゲームだけでなく、
人によっては、無自覚で、暴飲、暴食、
衝動買い、気分の浮き沈みが激しい、
急に寂しさに襲われる、逃避、キレる
(感情の爆発・ヒステリック)、人や
モノに八つ当たりする、人の注目を
集めるために問題やトラブルを起こしたり、
事故や病気になるなど、様々なお悩みと
つながっていることがあります。
また、結婚して奥さんから愛されて
いても、自分の心の奥では『愛されて
ない』感覚があるので、虚しさがあった
り、満足できず、愛されたいので、
キャバクラや飲み屋に入り浸ったり、
女性やアルコール依存、不倫に走ること
もあります。
女性も、ホストに狂ったり、パートナー
からDVを受けてイヤなのに別れられ
なかったり(女性社長でビジネスが
うまくいっていて経済力があっても)、
男性依存に走ることがあるんですね。
そして、なぜ社会的立場のある経営者や
経営幹部、医師などが、こんなことを
したんだろうか?という問題や犯罪を
起こしてニュースになることがあります
よね。
それは一瞬魔がさしたり、飲酒によって
普段抑圧しているモノが出てきたり、
心の中の暴走を抑えられなくなるから
です。
それら望ましくない代替行動が、
さらに深く大きく強化増幅されて
いったら、どうなっていくでしょうか?
これは、家庭崩壊や、会社を辞める
ことになったり、人生を狂わせかねない
重要テーマなのです。
ところであなたは、パソコンやスマホ
でネットなどを、ダラダラやって
しまうことがありませんか?
あるいは、何かに依存的になってる
ことや、変に執着していることは
ないでしょうか?
もしそのようなことがあるよう
でしたら、その時、心の奥で
どんな気持ちが湧き起っている
のか、自分の気持ちを見つめて
みてくださいね。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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